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PTAって本当に必要?共働きが増えた今、本当に必要な活動だけにできないのだろうか・・・
PTA活動について様々な意見が昨今、飛び交っています。絶対やらなければいけないものではない?必要な活動だけにできないの?など共働き世帯にとっては深刻な悩みについて考えてみました。
今年度、学校の役員に
私の長男は小学校6年生。在学中に1度はクラス役員を引き受けなければいけない暗黙のルールがあります。今まで役員を避けてきた私。今年は覚悟していました。
進級してから初めての保護者会で役員を決めます。決め方は今まで役員をやっていない保護者が呼ばれ全員廊下に。そこからじゃんけんで8人中7人役員を選出しました。私はじゃんけんが弱いのでもちろん勝ち抜けず、クラスの環境に関する役員になったのです。
ただ、問題はここから。役員になった方は次の週の木曜日の午前中に委員長を決めるので集まってください。というアナウンスが。1週間後の平日の午前中ですよ(泣)当然無理だったためこれを欠席しました。
役員の中でもさらに委員長を決めるその日、仕事中に携帯が鳴ったんです。出てみると
「くじの結果、委員長に選出されました!」
一瞬、何が起こったか分からずボー然とする私。でも欠席した分際で”無理です”と断る事もできません。
ここから突然、学校役員の委員長になった私の奮闘が始まったのであります(汗)
学校役員の委員長になってみて
まず、委員長になって感じた事はとにかく学校に行く用事が多いという事。PTA副会長などは全員専業主婦の方たち(じゃないと出来ないらしい)なので、とにかく平日午前中に設定された会議が多いんです(泣)5月は4回も平日の午前中に集まる会議がありました。心底、今の時代にそぐわない活動だと感じずっとイライラしっぱなしの私でした。
さらに平成のこの世の中にアナログ的なタスクが多くてビックリ。メールより学校にあるPTAのポストでやり取りするのが主流という・・・「もう平成も終わるんですけど!」と心の中で何度叫んだことか(汗)
もちろん、何度も”メールでやり取りしたい。”と申し出ましたが、今まではそういうやり方はしていないので・・・と却下。それ以上何も言えず、釈然としない気持ちだけが残っています。
デメリットばかりではなくメリットも
実は委員長になってデメリットばかりではなくメリットも感じています。それは今まで知らなかった学校の事が見えてきた事。教頭先生やPTA会長など今までは話すことなかった方たちと関わる事が増えました。
知らない所で、こんなに大変な思いをして学校の行事や問題に取り組んでいたんだ。と知る事ができ、今までの無関心ぶりが申し訳なく感じるほどです。
自分でもビックリするほど、学校に関わるのは嫌じゃない私。他の共働きの夫婦だって子供の学校の事に無関心な方はいないはず。本当はできる範囲なら子供達の為に活動するのは苦じゃないという方が多いと思うんです。
面倒くさい・やりたくない・PTAをどう変えて行けるか?
今回、委員長という立場になって「面倒くさい」・「仕事していたら無理」・「やりたくない」というPTA活動を変えていくのが私の使命かなと勝手に思っています。
道のりは長いですが(反対意見もあるので)、少しずつ問題提起していこうと試行錯誤中。実際に今までずっと平日の午前中にしていた会議を1つだけ夕方始まる会に変更しましたし、役員は必ず全員出席と言われていた講演会は任意で参加に変更しました。
その他、明らかに無駄な集まりがあるので、来年度は廃止になるように活動したいと思っています。他の役員と話していても「だれか無駄だって言わないの?」という意見が多く、自分から今までの慣習を打ち破る発言はしにくいという雰囲気。私が委員長になった事をポジティブに捉え、変えていきたいと思います!
※以前の記事に加筆をしました。以下2017年2月18日の記事になります。↓
実際、無駄に思える活動も・・・
実は今日、息子の学校の見守り隊(旗ふり)という係をやってきた私。一時間ほど指定の場所に立っているように指定がありましたが、なんとその間1人も学校帰りの子供が通ることはありませんでした(汗)
無駄足という感覚に愕然としながら学校に戻ると、ほかの場所に立っていた方たちも「全然通らなかったよ~」と不満声。みんなこの日の為に、時間を空けてきているのです。仕事をしていれば早退、もしくは休んできているんですよね。それでこれって・・・という釈然としない気持ちだけが残ってしまいました。
その他にも、私の地域ではベルマークを集めるという習慣があり、PTAでベルマークを数える係が存在します。平日の朝集まって30分ほどの作業。以前「私の分は家に持って帰って数えるか、夕方遅く都合が着く時間に学校で数えたい。」と申し出ましたが却下されました(汗)
ただ、このベルマークも隣の地区では廃止になったそうです。私の学校でもベルマークでお金にするより「募金箱でも置いてくれれば募金するのにね」とママ達と話しています。
そもそもPTAの定義は?
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最近頻繁に議論されているので、知っている方も多いと思いますが、PTAの加入は任意。強制ではないんです。確かに私も入学説明会の時に回ってきた紙にPTA加入の紙にサインした記憶があります。
ただし、このサインを断れる雰囲気はまるでありませんでした。当然という雰囲気が漂っています。さらに役員は1人の子供につき1回は引き受けるというのが暗黙の了解です。万が一小学校で役員をやらなければチェックされていて、中学校にまでそのリストが回るというから驚きです(汗)
とはいえ、これは地域差も大きく、ある地域では立候補する方が多く強制的な雰囲気は全くないという話を聞いたことがあります。う、羨ましい(汗)
ただし、全否定する訳ではない
ただ、私の立場としてはPTAを全否定している訳ではないんです。学校と地域の方の橋渡しになったり、学校の活動がスムーズにいくようにサポートしたり、必要な活動は多々あると思っています。
また、校舎に父兄が出入りすることで、学校に目を光らせる役割もあると思いますし、児童の安全を守るという重要な面も。
当たり前ですが、働いていたって、忙しくたって大事な我が子達が毎日通う学校。興味がない訳ではありません。親として色々とサポートしていくのは当然だと思っています。
何が問題なの?
では何が問題なのかというと、上でも述べましたが、無駄だと思う活動が多いこと。それに昔から続く習慣をまったく変えられないというのも問題があると思います。
「こうした方がいいのでは?」と提案すると「例年こうしてるからねぇ」と一蹴されることが多々。後々、何でやり方変えたの?と言われるのはしんどいので、いざ役員となると慣習通り続けたいというのが人の心理のようです。
ただ、これが共働き世帯が増えてきた昨今、おおきな歪になっているのではないかな?と。専業主婦が多かった時代のやり方では負担が多いと感じるのも当たり前。実際に下の統計を見てみると・・・

飛躍的に共働き世代が多いのが分かります。平成15年には共働き世帯が専業主婦世帯の倍になっていますね。10年前と比べても圧倒的に両親ともに働いている方が多いので、昔のままでは無理があるというも納得です。
PTA以外にもいろいろ・・・
学校に入ってまず驚いたのが、PTAの他にも地域の子供会という存在があること。地域にもよると思いますが、私の地域では1人の子供につき1回この子供会の役員もしなくてはいけません。
実際、今年この役員をやっている私。休日に定例会があるので、仕事を休む必要はありませんが、思っていたよりも頻繁に会合が開かれます。休日は子供と一緒にお出かけしたいのに集まりがあるから。という理由で行けないことも多々(泣)しなければいけないタスクも多く、正直疲れ切っているのが現状です。
その他にももちろん、自治会の活動(班長など)がありますし、登校班を毎朝見送る係もあります。時々、考えるべき事や連絡する事が多すぎてパンクしてしまうことも。これは私の容量が小さいというのもあるかもしれませんが(苦笑)
どうすれば変えていけるのだろう?
正直、色々意見したい事があるのですが、私も長い物に巻かれるタイプ。あまり自分の意見を主張しすぎるのも・・・と思い、疑問を感じながらも今までの慣習に従って活動しているというのが現実です。
例えば、会計を担っている子供会では帳簿も記録もすべて手書き。「パソコンで作りたい」と申し出ましたが、「パソコン使えない人もいるから手書きでやってください。」と言われ、今年度は昔ながらの手書きですべて書いています。
ただ、それだけではなく今は分岐点なのかな、と変化を感じる出来事もありました。
それは学童での出来事。入った当時、4年前は保育料がすべて現金集金でした。それが振り込みになり、来年度から口座引き落としにすることができたのです!(学童でも会計係の私)反対の方もいましたが、会計係の負担が減るようにと何度も話し合い、口座引き落としにこぎつけることができました。現金集金に比べたら、会計係の負担は相当軽くなるはず。
もちろん、口座引き落としするには労力もかかりました。話し合いの他にも銀行への登録や、学童の会則を変えるために総会を開き・・・等々。でも次世代の為には必要な労力だったと思っています。
共働きが増えてきた過渡期の今。私たちは次世代へ向けて少し労力をかけてでも時代に合った活動へと変えていかなければいけない時にきているのかもしれませんね!私も前述した手書きで書いている帳簿、次の方へ引き継ぎする前にデータにできるものはしてみようかな、と考えているところです。
Sympa!【サンパ】は、今後もCafeタイムに読みたい記事をどんどんアップ予定!よろしくお願いします。
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